玉掛けワイヤロープとシャックルの選び方|太さ別の使用荷重表
玉掛けワイヤロープ(JIS G 3525)の太さ(径)と使用荷重表
玉掛けに最も広く使われる JIS G 3525(6×24 O/O 裸・A種) のワイヤロープについて、安全係数6で算出した直径(太さ)ごとの使用荷重一覧表です。廃棄基準(1よりの間で10%以上の素線切れ・直径の7%を超える摩耗など)の詳細は玉掛けワイヤロープの選定・安全係数6・廃棄基準をご覧ください。
| ワイヤ径(太さ) | 切断荷重(破断荷重) | 1本吊り基本使用荷重 | 2本吊り(つり角度60°・約1.73倍) | 4本吊り(つり角度60°・3本支持換算またはメーカー基準) |
|---|---|---|---|---|
| 6 mm | 約 1.83 t | 0.30 t (300 kg) | 0.51 t | 約 0.7〜1.0 t |
| 8 mm | 約 3.25 t | 0.54 t (540 kg) | 0.93 t | 約 1.4〜1.8 t |
| 9 mm | 約 4.11 t | 0.68 t (680 kg) | 1.17 t | 約 1.7〜2.3 t |
| 10 mm | 約 5.08 t | 0.84 t (840 kg) | 1.45 t | 約 2.1〜2.9 t |
| 12 mm | 約 7.31 t | 1.21 t (1,210 kg) | 2.09 t | 約 3.1〜4.1 t |
| 14 mm | 約 9.95 t | 1.65 t (1,650 kg) | 2.85 t | 約 4.2〜5.7 t |
| 16 mm | 約 13.0 t | 2.16 t (2,160 kg) | 3.73 t | 約 5.6〜7.4 t |
| 18 mm | 約 16.4 t | 2.73 t (2,730 kg) | 4.72 t | 約 7.0〜9.4 t |
| 20 mm | 約 20.3 t | 3.38 t (3,380 kg) | 5.84 t | 約 8.7〜11.6 t |
端末加工の違い:編み込み(アイスプライス)とロック加工(アルミクランプ)
玉掛けワイヤロープの両端のアイ(輪っか)の作り方には2種類あります。
| 加工方式 | 特徴・メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| ロック加工(アルミクランプ管圧着) | アルミ合金のスリーブで圧着するため、素線の端(ヒゲ)が外に出ず、革手袋や手を突き刺すケガがない。加工部が短くスッキリしている | 狭い隙間に通すときにアルミ管の段差が引っかかることがある。高温環境(150℃以上)では使えない |
| 編み込み加工(さつま加工・トゲなし等) | 職人や機械でストランドを5回以上編み込む伝統方式。テーパー状になるため狭い隙間から引き抜きやすい | 通常の編み込みは素線の切り口(ヒゲ)が出るため革手袋必須(ヒゲを収めた「トゲなし編み込み」もある) |
シャックル(BC・SC・SB・BB)の種類と選び方
荷のアイボルトや吊りピースとワイヤロープをつなぐシャックルは、本体の形(ストレートかバウか)とピンの留め方(ねじ込みかボルトナットか)で4種類に分かれます。
| 記号・名称 | 本体の形 × ピン方式 | 主な使い道 |
|---|---|---|
| SC / BC(ねじ込みシャックル) | ストレート(S)またはバウ(B)× ねじ込みピン(C) | 着脱が多い日常の玉掛け作業。ピンを回すだけで素早く外せる |
| SB / BB(ボルトナットシャックル) | ストレート(S)またはバウ(B)× ボルト・ナット+割ピン(B) | 長期間の設置や振動・回転が加わる吊り作業。ナットと割ピンで絶対に緩まない |
- ワイヤロープを複数本掛ける場合は、懐が広いバウ型(BC・BB)を選びます。
- 必ずシャックル本体に浮き彫り刻印された使用荷重(SWL または WLL ○t)を確認し、安価な「枠用(荷役不可)」の雑用シャックルは絶対に玉掛けに使わないでください。